3F 301SPACE POPUP EXHIBITION
COCON KARASUMA では、3 階301SPACE にて11 月3 日(水)から12 月26 日(日)まで、期間限定でアート、音楽、映像、ファッションが同じ空間に複合的に展示されるPOPUP EXHIBITION を開催します。
ロサンゼルス、ニューヨーク、東京を拠点とする、世界的に著名な現代アートギャラリー「BLUM & POE」が京都初のグループ展を行い、国内・海外の7 人のアーティストの作品を展示します。ニューヨークのファッションブランド「OVERCOAT」はブランドの世界観を表現する映像、インスタレーションとポップアップストアを展開します。現代アーティスト山田晋也とAntiques & Art MASA とのコラボレーションによる「PULSE OF SILENCE」は静寂の美をテーマに、絵画作品を空間とともに見せるアート展示を行います。
海外の著名ギャラリーやファッションブランドが期間限定で一同に展示されるこの機会にぜひお越しください。
イベント概要
実施期間
11月3日(水・祝)~12月26日(日)
開場時間
13:00~19:00
定休日
月曜日、火曜日
Blum & Poe
Blum & Poe は、COCON KARASUMA を会場に初となる京都を舞台にした展覧会を開催します。アルマ・アレン、マーチ・エイブリー、浜名一憲、フリ ードリッヒ・クナス、ミミ・ローター、トニー・ルイス、岡﨑乾二郎といった総勢 7 人の作家が参加する本展では、分厚い絵具のインパストやテクスチャー、鮮やかでみずみずしい色彩を持ったパステル、焼き物の不均衡な形態やひび割れ、グラファイト の光沢感といった作品が持つ様々な素材との邂逅によって、観る者に視覚を通した触知的な鑑賞体験をもたらします。
Installation Views
Blum & Poe について
ブラム・アンド・ポーは、ティモシー・ブラムとジェフリー・ポーによって 1994 年、9 月に設立されました。
あらゆるジャンルの国際的な現代美術を紹介することを志向したその創業の地は、カリフォルニア州サンタモニカにあります。日本の美術界で働いたブラムのユニークな経験とポーのロサンゼルス拠点の新進作家についての深い知識は、 美術史に影響を与えることになる作家たちによる展覧会企画を次々と打ち 出していくことになりました。26 年の歴史を通して当ギャラリーは、新進の作家たちをすでに評価を得た作家たちとの比較によってその系譜を紐解き、作家エステートとの積極的な協働によって美術史の中で重要な作品に新しい言説をもたらすことによって、作家たちをそのキャリアを通してサポートし、現代美術の新しい流れを生み出してきました。2003 年9 月には、より広いスペースを求めカルヴァー・シティに拠点を移し、2009 年には 現在のラ・シエネガ通りのスペースを購入・改築することとなります。以来、現在も拠点としている約 1950 平方メートルの空間では、日本「もの派」(2012 年)、韓国のモノクローム抽象画の動向「単色画」(2014 年)、戦後ヨーロッパの「CoBrA」(2015 年)、1980 年 – 90 年代における日本美術 (2019 年)、ブラジルのモダニズム (2019 年) といった美術史における重要な動向についての再考、検証や、1959 年にMoMAで開催された グループ展「New Images of Man」の再解釈 (2020 年) といった数々のテーマの元、ジョアン・キー、吉竹美香、ソフィア・ゴッティ、アリソン・G・ジンジャラスといった 素晴らしいキュレーター陣と共に美術館規模の展覧 会を作り上げてきました。2014 年 には、展覧会、レクチャー、パフォーマンスやイベント、上映会、拠点となるロサンゼルスでのブックフェアの開催をはじめ様々な企画に取り組んでいくと同時に、地元の作家たちとのより親密な協働を目指してニューヨークと東京にスペースをオープンしました。2015 年には、当ギャラリーは、アメリカで初めての「Arts:Earth Partnership (AEP)」ギャラリーとして選出されました。さらに当ギャラリーの出版部門では、学術的エッセイ、オーディオシリーズ、雑誌、作品集といった、オリジナルで多岐にわたる媒体を通して、その企画を紹介してきました。2020年には、オンライン上に「 Broadcast」と呼ばれるプラットホームを立ち上げ、実際のスペースだけに留まらない所属作家たちによる企画を紹介しています。
OVERCOAT
OVERCOAT(オーバーコート)は、ブランドの原点ともいえるコート・ジャケット・シャツ・パンツの定番商品を、今回のポップアップストア限定で多数ご用意しています。さらに、デザイナー大丸隆平が自身初となる京都でのインスタレーションを開催します。本インスタレーションは、大丸が重視する「即興」性を体現するものであり、会場で上映される、映像クリエイターJack Webb、アートディレクターPeter Miles という両巨匠の監修・撮影によるOVERCOAT ブランドイメージビデオと併せてご覧いただくことで、大丸が紡ぎ出す世界観を感じ取っていただける作品となっています。
Installation Views
OVERCOAT とは
OVERCOATのコンセプトの始まりは「Wearing New York( ニューヨークを着る)」にありました。
デザイナーの大丸隆平がニューヨークの街を歩いていて注目したのがストアフロントのひさしとしてよく使われているオーニング素材。「さまざまな書体のグラフィカルなプリントはこの街の多様性も象徴している。雨風にも強いこの素材をコートとして仕立て、着てみたらどうだろう?」というアイディアが、ブランドの立ち上げに繋がっていきました。
大丸は2008 年「oomaru seisakusho 2」を設立して以来、世界のクリエーター達の延べ2万着以上のパターンメイキングを手がけてきました。日々服飾の未来について思考を重ねる中、2015 年秋冬、満を持して発表したのがOVERCOAT です。
パターンは特にショルダーラインに工夫を凝らしており、プレタポルテでありながら、まるでオートクチュールのように着る人にフィットし、美しいシルエットを作りだします。サイズ、ジェンダーそしてエイジからも解放された服。感情的なロマンチシズムは排除しながら、論理的にデザインを突き詰めていく手法は、デザイナーというよりはむしろ、建築家や数学者のそれに近いとも言えます。
PULSE OF SILENCE
現代アーティスト山田晋也のアート作品を、Antiques & Art Masa による空間全体を使用したインスタレーションによる展示「PULSE OF SILENCE」を開催します。本展示では、山田晋也の新作シリーズ「Womb into the doorway」を展示します。山田晋也の根本に仏教思想があり、この世に生を受ける胎内と、生を終え還る場所の浄土が、阿と吽の呼吸のように、胎内と浄土は同じであるという着想を経て、自身の内面、原点への回帰、その内縁に広がる浄土の持つ静寂の世界を描き出します。自分自身の声に耳を傾け、向き合い、個人的な感情や経験、内面から生み出される抽象的なイメージの断片は、独特の視覚言語をもって、デフォルメと身体的な描画行為を通してキャンバスに吐き出され、ある種の普遍性と美しさを帯びた作品となり、わたしたちにメッセージを投げかけます。作品を通して、自身の心の有り様を見つめ直す機会になればと願っています。
Installation Views
山田晋也
1974 年京都生まれ。和装意匠制作の家に生まれ、代々残る文献をもとに染色技術に着眼し、復元や創作に従事。皇室への作品献上、また、伊勢神宮や比叡山延暦寺など多数の寺社仏閣に作品を奉納・収蔵。2015 年、琳派400 周年に際し、京都国際マンガミュージアムにて「琳派 オマージュ展」、2017 年、京都高島屋、2018 年、新宿高島屋にて、「ぼくらが日本を継いでいくー琳派・ 若冲・アニメ」開催。2019 年、元離宮二条城でのICOM2019「時を超える : 美の基準」出展。同年、比叡山延暦寺にて「ゲゲゲの 鬼太郎と比叡山の七不思議展」開催。2020 年9 月臨済宗大本山建仁寺塔頭両足院にて、展覧会「胎内衆会 ーぼくらは何処にかえるのだろう」を開催。2021 年5 月「the sillence as connection」開催。
ANTIQUES & ART MASA
お茶やお酒を楽しむ為の器、花を添え遊べる道具など暮らしの中で楽しみ活かせる調度品を取り扱うギャラリー。骨董業の経験と現代作家との共同制作を続けてきた実績から豊かな日常を演出し、店舗等の空間デザイン、什器製作、施工をトータルに コーディネートする。「ONOMICHI SHARE」、「Luxury hotel SOWAKA」、「Nol kyoto sanjo」など多くの空間を手掛ける。