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2022.3.1

午前10時の映画祭11 デジタルで蘇る永遠の名作 3月編

2020年3月に10年の歴史に一旦幕を閉じた映画祭が再開となります。今年から、京都地区での上映は京都シネマとなります。上映時間は午前中のいずれかの上映です。お時間にはお気をつけくださいませ。みなさま、ぜひ名作映画をスクリーンで!お見逃しなく!

◇鑑賞料金:一般1,500円 / 京都シネマ会員1,000円 / ほか通常料金 /招待券など無料鑑賞不可

◇映画祭公式サイト:https://asa10.eiga.com/2021/

◇いよいよ、今月で《午前10時の映画祭11》は最後の上映!次年度《午前10時の映画祭12》のラインナップもすでに公表済みです!ぜひ次年度の上映もお楽しみに!

・・・《午前10時の映画祭12》の公式サイトはこちら→https://asa10.eiga.com/2022/

2/18(金)~3/3(木)『スタンド・バイ・ミー』

©1986 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ロブ・ライナー監督によるスティーヴン・キング原作の映画化で、1959年夏、12歳のゴーティが、ガキ大将のクリス、クレイジーなテディ、天然のバーンとともに、死体探しの旅に出るという冒険物語。80年代、少年たちの冒険物語という意味では、『グーニーズ』ももちろん名作だが、『スタンド・バイ・ミー』が独特なのは、少年たちの夏の日々をきめ細かく描いた瑞々しさと、彼らにつきまとう「死」の影、迫りくる「大人」の世界の影がみごとに融合しているから。その点は、『IT/イット』など数々のホラー小説を手掛けてきた原作者スティーヴン・キングの手際が光る。全編にキング独特の毒っ気と小さな棘が心に残る。そしてなんといっても、リヴァー・フェニックス演じるクリス。若くしてこの世を去った伝説の俳優リヴァーを、本作のクリスの姿と重ねて見てしまい、わたしはいつも泣いてしまう。少年期と大人の境界線で揺れ動きながらも、つかのまの純粋な日々を過ごした思い出話、そして語られる大人になってからの顛末などなど、少年たちの冒険にとどまらない苦い後味とともに忘れられない一作となるはず。

《上映時間:~3/3(木) 9:50~》

3/4(金)~3/17(木)『グラディエーター』

©2000 DREAMWORKS LLC and UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

最近でも、高齢ながらすさまじく力強い作品『最後の決闘裁判』や『ハウス・オブ・グッチ』を手掛けた巨匠リドリー・スコット監督による、剣闘士の戦いを描いた壮大なスペクタクル作品『グラディエーター』。1950年代末から60年代前半にかけて作られた史劇大作を、当時最新のCG技術を駆使して再現、圧倒的な迫力感のある一作となっている。主演はラッセル・クロウ、共演にホアキン・フェニックスやコニー・ニールセンなど豪華キャストが名を連ね、第73回アカデミー賞では5冠、第58回ゴールデン・グローブ賞では2冠、英国アカデミー賞では4冠を獲得し、商業面・芸術面ともに高く評価された。

帝政ローマ時代を舞台に、ローマ軍の将軍マキシマスが、皇帝と皇太子コモドゥスの確執に巻き込まれて家族を失い、自ら奴隷に身を落とすところからはじまる復讐劇。ヒーローとして君臨する主人公マキシマスを演じる若き日のラッセル・クロウの演技はもちろんだが、2019年『ジョーカー』での演技力が高く評価されたホアキン・フェニックスが演じる屈折した感情を持つ悪どい皇太子コモドゥスは忘れられないキャラクターになっている。比較的穏やかなコモドゥスが、情緒を爆発する終盤シーンは、ほんとうに身震いするほどの恐怖…(このシーンは、ホアキンのアドリブだったとか)。 史劇ではあるものの、分かりやすいストーリーと、社会正義をめぐる考察など、問題提起も含んだ娯楽作品。

《上映時間:3/4~3/10 9:40~ / 3/11~3/17 9:30~》

3/18(金)~3/31(木)『イングリッシュ・ペイシェント』

© 1996 Tiger Moth Productions, Inc.

ブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェの小説『イギリス人の患者』を、惜しまれつつも54歳で亡くなった『愛を読む人』などのアンソニー・ミンゲラ監督が情感豊かに演出し、第69回アカデミー賞では作品賞を含む9部門を受賞した。

戦争を背景に、二組の恋愛模様をたくみに交差させながら、終結と再生を描いたメロドラマ大作で、映像、演出、音楽など細部にこだわりをみせる。(日本で公開されたのは1997年だそうで、『タイタニック』と『イングリッシュ・ペイシェント』、壮大なメロドラマ2作に沸いた当時を思わず想像してしまう…。) 不倫映画ということで、全体的な評価はすこし低いが、それ以外にも戦時中の人々のセリフに細やかに気が配られていて、あらゆる境界線(国、人種、ジェンダーなどなど)を考えさせられる点では、名作といえるかも。原作の、言葉がもつ独特の美しさと映画のもつ妙味を、ぜひとも見比べてほしい。

《上映時間未定:決まり次第劇場ホームページにてお知らせします。》

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京都シネマ
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映画館 / Movie Theater / 3F

営業時間:上映時間に準ずる

電話番号:075-353-4723